PCW(posture control walker)を使うのは、良いのでしょうか?
PCWの構造は、四輪が固定輪で後方に動かないようになっています。
四輪固定とは、車輪がレールの上を進むように、左右の重心の変化には歩行器は対応しないように作製されています。
この歩行器を使うことによって、前進する歩行動作を歩行器を後ろに押す作用の反動で進むように行います。実際の動きでは、後方に倒れているのにもかかわらず、いかにも歩行器を使って歩行しているように見ることができます。同じように、左右に倒れるバランスでも倒れることは無く、歩行バランスを学ぶには不適切な歩行器といえるでしょう。
成人や高学年齢児の中に、後方から腋を介助して歩かせているのを見ることがあります。後方からの介助者に寄りかかる結果となっています。この介助方法を続けても、介助量が軽減したり歩行に結びつくことなどありえません。PCWでの練習は、これに良く似ていると感じませんか?
歩行バランスの練習をしていることになりません。
この歩行器を操作することがうまくなった後に、どのように指導を進めるのでしょうか? ? ?
この歩行器を使って歩行に結びついたとしても、かなりの回り道であり無駄な努力と時間を要したことになります。また、この歩行器で歩行に結びつくようなケースでは、どのような歩行練習を行ったにしても、歩行に辿りつくことのできるケースです。
どのタイプの歩行器を使うにも、上肢機能が良くなければなりません。
歩行練習に平行棒や歩行器・各種の杖と、様々な形で練習することができます。この中で平行棒は、下肢の動きを練習しながら、上肢の握り離しを繰り返して練習することになります。ですから下肢障がいがかなり軽く、上肢の機能も優れていなければなりません。歩行器では、平行棒のように握り離しが無いものの、握ることができなければなりません。やはり上肢の機能が問題となります。次いで通常使用されるのが、前腕杖です。これについては、
「なぜに松葉杖で訓練するのですか?」
を参照してください。
参照していただければ理解されると思いますが、松葉杖の練習から入ることを勧めます。
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